こんにちは。私の名はティール教授。当研究室へようこそ。今日も私の研究課題である家づくりについて話していきましょう。
マイホーム建てることは一家にとっての一大イベント。家族それぞれの意見を集める家族会議で、「子ども部屋は2つ欲しい」「バーベキューができるようにベランダは広く」など、それぞれの想いが確認できたでしょうか。
理想のカタチが見えてきたら、いよいよリアルな家づくりがスタートします!家の構造や、ローンのことなど、家づくりについての知識を深めましょう。展示場へ足を運んだり、住宅関係の見学会などに参加して生の情報を集めていきましょう。さまざまな角度からのリサーチが、家づくりの第2ステップ!今回は、家づくりに失敗しないための情報収集の方法をご紹介します。
・折り込みチラシ
新聞の折り込みチラシは住宅会社を探すための貴重な情報源。家づくりの準備期間だけでも新聞をとることがおすすめです。チラシの中でも、スタイリッシュなビジュアルの完成予想図を前面に押し出しているようなものは、イメージや見栄えを先行しているだけの会社の可能性があります。
その会社の経営理念やモットーなどがうかがえるような内容や、見学会の情報などが盛り込まれたチラシならば信用度は高まります。チラシは週末を控えた金曜日や土曜日に折り込まれることが多く、金曜日の夕刊や土曜日の朝刊には三行広告が掲載されていることもあります。
・インターネット
手軽に情報を得ることができるインターネットは欠かせない情報源。
情報の鮮度が求められる住宅業界では、すぐに更新できるインターネットが広告媒体のメインとなっている会社も多く、最新の情報が掲載されていたり、周辺情報などもあわせて知ることができます。ブログやインスタグラム、ピンタレストで、施工例や施主のこだわりの内装などを公開している施工会社も増えています。
また、チラシ同様イメージ先行型の会社はなるべく避けた方が良いでしょう。
家づくりの基礎知識を養うために、住宅に関する情報誌や書籍を読むことはとても有益です。
とくに、一般の方が実際に建てた家の実例や体験談などの紹介記事は、家づくりをシュミレーションする参考になります。また、地元で物件を探すときは、スーパーや駅、美容院などに置かれている地域情報誌(フリーペーパー)も有力な情報源になります。見学会や住宅展示場の情報が掲載されていることも多いのでチェックしておきましょう。
ただ、紙媒体は誌面の大きさが限られているため、住宅にメリットがある情報が大きく表示され、デメリットは小さな文字で書かれている場合があります。紙媒体で情報をチェックするときは細部まで目を通すようにしましょう。
また、住宅専門誌でなく、インテリア雑誌や美術関連、カフェ関連雑誌など、自分好みのインテリア空間のイメージが掲載されている雑誌を活用される方も多いようです。好みの空間デザインやインテリアをスクラップしてまとめておけば、希望のデザインテイストが固まってくるかもしれませんよ。
住宅会社や建築関係の団体が主催する勉強会にも積極的に参加してみましょう。間取りプランや工法、資金計画、住宅ローンの知識など、さまざまなテーマで貴重な情報を提供してくれます。
ただし、なかには自社の製品(家)の説明ばかりで、売り込み色の強いケースもあります。公平に情報が得られる勉強会かどうかを見極めることも大切です。
家づくりを考え始めた際に、住宅展示場やモデルハウスへ足を運ぶという方が最も多いようです。
展示場見学では、家はもちろん、その建築会社の対応力も判断の基準になります。担当者の人柄や対応の仕方、物腰などから、相談しやすい会社かどうか肌で感じることができます。担当者に展示場を案内してもらうなかで、家事の動線をスムーズにしたい、家族とのつながりを感じられる間取りにしたいなど、自分の希望を伝えることもできます。
そして、それに見合う過去の事例を見せてもらったり、設計士やデザイナーがいるかなど、会社の詳細までヒアリングできれば、実際に依頼する際の判断基準になります。住宅だけでなく、土地探しからサポートしてくれる会社もあるので、どんどん質問してみましょう。
住宅展示場によっては、住宅ローンなどお金に関することや土地探しに役立つセミナー、説明会などが開催されている場合も。子ども連れでも参加しやすいイベントが開催されていることも多いので、ファミリーで見学したい方は事前にチェックしておきましょう。
ただ、見学しているのはあくまで「モデルハウス」だということを忘れずに。全国にモデルハウスを展開できる規模の会社は高級住宅志向が高いものです。最終施工坪単価など価格帯には注意を払いましょう。
住宅会社が自分のところで建てた家もしくは建築中の家を施主の了解を得て一般公開するのが見学会。豪華でおしゃれなモデルハウスも夢が広がって良いですが、見学会は実際の生活をイメージできる絶好のチャンスです。
・完成見学会
完成した家を実際に見学できるのが完成見学会。実際の間取りや動線などを実地で体験できる貴重な機会です。家具などの配置もイメージしやすいので、メジャーやメモなどを持っていくのがオススメです。
・構造見学会
建築中の家の構造を見せ、材料や工法を披露するのが構造見学会。耐震への取り組みや材料選びのこだわりなど、完成すると見られなくなってしまう「家づくりの裏側」をのぞくことができます。見えない所までどれだけ気を配っているか、その会社の姿勢をチェックすることもできるでしょう。
憧れのマイホームを実現させるため、納得いくまでとことん情報収集してみましょう。家族みんなの想いを反映させるためにも、あらゆる方面からの情報収集が必要です。情報収集に大切なのは、量より質。
ただやみくもにリサーチするのではなく、予算に合わせた価格帯を重点的に見ていきましょう。また、ネットやチラシの情報ばかりに頼らず、見学会や展示場などに足を運び、自分で見聞きした「生の情報」を大切に。疑問点や不安はなんでも聞いてみましょう。理想の家づくりをサポートしてくれる信頼できる住宅会社ならば、しっかり話を聞いてくれるはずです。
家は、一生に一度かも知れない大きなお買い物。のちのち後悔しないように、今回ご紹介した手段を駆使し、たくさんの情報を集めて、理想のマイホームをつくりましょう。