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家づくり研究室

【土地選び】間取りより駐車場を優先すると家づくりはうまくいく

こんにちは。私の名はティール教授。当研究室へようこそ。今日も私の研究課題である家づくりについて話していきましょう。

家づくりの計画をたてるとき「家→駐車場→庭」の順番で考えるというのが一般的です。しかし、実際には家そのものよりも駐車場を優先的に考えるのが正解。もし駐車場を後回しにした場合、窮屈で駐車のたびにストレスを感じる駐車場が出来上がってしまうリスクがあります。



このコラムでは駐車場を優先して考える理由や駐車に必要な広さなどを具体的にお伝えしますので、ぜひ今後の家づくりにご活用ください。

1.家づくりの順番|駐車場の優先度が家よりも高い理由

2.駐車場の取り方

3.駐車スペースは所有台数+1以上あると便利

4.駐車場の取り方から決めれば、家づくりはうまくいく



家づくりの順番|駐車場の優先度が家よりも高い理由

これは設計のプロが家づくりの際におこなうアプローチの順番です。家づくりで最初に考えることは駐車場の取り方で、家そのものは最後。駐車場をどう取るかによって家のコンセプトの大部分が決まりますし、先に家の間取りや配置を決めてしまうと駐車場にしわ寄せがいってしまい、窮屈で使いづらいものになる可能性があります。また、かっこいい家というのは家の外観以上に庭の要素が大きいため、駐車場と庭のほうが家よりも優先順位が高いのです。



家づくりは家そのものにだけに注力するのではなく、「家・駐車場・庭」を一体として捉える必要があります。この順番でプランを練ることで家づくりを合理的に進めることができるのです。



駐車場の取り方

駐車場の取り方、つまり車の停め方には直角駐車と平行駐車の2パターンがあります。停め方に応じて必要な広さは変わります。


直角駐車|2台駐車するなら5.5m×5.5mのスペースが理想

直角駐車とは道路に対して直角に駐車することで、多くの戸建てに採用されています。直角駐車で2台横並びに駐車する場合、理想とするスペースは【幅5.5m×奥行き5.5m】です。

基本的に、駐車スペースとして設計上必要な広さは1台につき【幅2.5m×奥行き5m】です。2台を横並びにする場合は【幅5m×奥行き5m】のスペースが必要になります。これは必要最低限の広さなので、家に面した道路の幅が4m以下であれば車の出し入れが窮屈に感じたり、バックで駐車したときにバックドアから荷物を降ろそうにも、人が入るスペースがなかったりすることもあります。



また、車が大型の場合は塀との距離が近く、車の横をカニ歩きで通らなければならないことも。そのため、余裕をもった広さにしておくことが望ましいでしょう。小型車をお持ちの方はスペースを節約できると思われるかもしれませんが、車は買い替える可能性があるものです。駐車場が小さければ買い替える車の選択肢が限られてしまうため、1台につき【幅2.5m×奥行き5m】という最低限のスペースは確保しておきましょう。



平行駐車|最低7m×2.5mのスペースが必要

道路に対して平行に車を停める平行駐車の場合、必要となる基本の広さは【幅7m×奥行き2.5m】です。駐車場の幅は車の全長の2倍が目安となるため、大型車であれば7m以上必要になることもあります。駐車場の端に玄関ポーチを設ける場合もありますが、平行駐車は切り返しが多くなりやすく駐車のしやすさに大きく影響するため、このスペースはまるまる駐車スペースにあてることが望ましいでしょう。

塀や隣の車との間隔は60cm以上が必要

ドアを開けて車の横を人が通行するためには最低60cm以上が必要です。ただし、ドアを全開にして乗り降りしたい場合は90~100cm、車椅子に乗り降りする場合は140cm以上の間隔を設けるようにしましょう。



また、バックドアを開けて荷物の積み下ろしをする場合は【車の全長+バックドアの開閉に必要な幅+人が通れる幅】を確保する必要があります。バックドアの開閉に必要な幅は車種によって大きく異なるため、必ず計測しましょう。

駐車スペースは所有台数+1以上あると便利

駐車スペースは車の所有台数+1台以上がおすすめ。例えば、いま所有している車が1台であったとしても、敷地に余裕があるのであれば2台以上の駐車スペースを設けておくとよいでしょう。将来的に車を買い足す可能性もありますし、来客時はもちろん、洗車をするときもスペースを広々と使うことができて便利です。駐輪スペースとしても活用できるため、お子様が成長して自転車の数が増えても置き場に困る心配がありません。



駐車場の取り方から決めれば、家づくりはうまくいく

住宅メーカーの担当者や設計士と打ち合わせをする際、まず「車はどこに停めますか?」という話から始まった場合、その方は非常に優れた人です。対して、家のことばかりにフォーカスして駐車場を後回しにしている場合には注意が必要です。もし間取りを優先的に決めた場合、しわ寄せが駐車場にいく恐れがあります。その結果プランの練り直しになれば大きな労力が必要になりますし、家が完成した後では取り返しがつきません。



駐車場の取り方が決まれば玄関の位置が決まり、おのずと間取りも決まっていきます。家づくりがスムーズに進みますので、ぜひ実践してみてくださいね。



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